世界一気持ちいいマッサージ二人でするヨガ
タイ古式マッサージとは?
タイ古式マッサージとは、タイ伝承医学に基づいたボディケア、心のコンディショニング療法です。セラピストが全身を用いて、お客様のつま先から頭の先まで全身につながる筋膜をほぐしていきます。
タイ古式マッサージは、ふたりヨガと言われています。お客様が寝た状態でヨガを行った時と呼ばれています。
今まで感じたことのないディープなリラクゼーションを体験することができます。
タイ古式マッサージの特徴
タイ古式マッサージは、世界で類を見ない数々の特筆すべき特徴を兼ね備えています。
1.全身へのアプローチ
タイの伝統的なマッサージでは、長い時間をかけてゆっくり全身を施術するのが特徴です。局所的対処ではなく、2~3時間かけ、身体全体の血液とリンパ液の流れを良くすることで、体調の改善を図ることを目的とします。肩が凝っているから肩を揉む、腰痛だから腰部だけをマッサージするという考えは、タイ古式マッサージにはありません。部分的な痛みや拘縮に着目するのではなく、全身的に施術することにより、根本的な改善を目指します。
タイ古式マッサージで肩こりの治療には、手首や手指の付け根周辺を押し揉みしますが、このことからも分かるようにタイ古式マッサージとは患部を直接治療するのではなく、人体を全体で捉えた東洋医学思想に裏打ちされた施術法なのです。
2.脚の重視
体の筋肉の70%は下半身にあると言われていることを考えると当然のことですが、タイ古式マッサージでは脚を極めて重要視します。10本の主要なSENの内6本までが脚(足底~股関節)に集中しているため、肩こりや腰痛の場合でも、タイ古式マッサージでは足裏からスタートします。自律神経やストレスなどと関連するツボが、足部に集中していることも科学的に証明されています。
3.マルチスティムレーションとハイブリットテクニック
単一個所を刺激に留まらず、筋膜連結に則って同時に複合個所の施術をしていきます。タイ古式マッサージの特徴は、筋膜リリース、整体、ストレッチといった複数のテクニックを同時に用いることにより、相乗効果を引き出します。
その大胆でアクロバティックなストレッチ、伸展法のバリエーションは他に類がなく、受け手の肢位の多様性は勿論、特にセラピスト自身の肢位のポジショニングのパターンの多さには目を見張るものがあります。
4.瞑想
タイ古式マッサージの最大の特徴は、マッサージをする側も、される側も「無我の境地」に近づくことです。眠りとは違うα波、脳波のまどろんだ状態でリラックスした状態、決して力まかせに押すのではなく、瞑想に近い状態でゆったりと施術を行います。瞑想法を伴った呼吸法により、圧迫では押す時にゆっくりと息を吐き、緩める時に息を吸います。
5.セラピスト自身への効果
タイ古式マッサージは、別名「二人ヨガ」という異名を持ち、お客様だけでなく、セラピスト本人の健康にも効果があるのが特徴です。一般的に、同一姿勢で、同一方向に圧を加えていく施術法ではセラピスト自身の身体(特に腰)に負担がかかりやすくなります。たとえば、お客様が椅子に腰かけていれば、セラピストは中腰姿勢が増えたり、施術台に横たわっていれば、圧迫の際加重しにくいため無理な体勢になったりと、お客様の肢位がセラピストの身体や施術全体に様々な形で影響を及ぼします。
それに対して、マット上で行なうタイ古式マッサージでは、セラピストが様々な姿勢で施術を行なうことができるので、結果的にセラピスト本人のストレッチにもなったりします。さらに、自分自身のツボの位置にお客様の身体の部位を押し当てたりすることで、セラピスト自身の負担が最小限に抑えられ、セラピスト本人の健康にも効果があるのです。ストレッチの施術では、お客様にストレッチポジションをとってもらう際、セラピスト自身もストレッチポーズをとりながら施術することがあります。これは、セラピストにとっても健康上有益なことです。また、瞑想により無の境地で施術を行うことで、セラピスト自身も日常の様々なストレスから開放されます。平静を保つことで、心身共に自分自身の健康を回復・維持しながら、魂を開放することができるようになります。さらに、施術をする際の押す時に息を吐き、緩める時に息を吸う呼吸法は、腹式呼吸と軽運動のコンビネーションになっています。タイ古式マッサージは、レシーバーのみならず、セラピストにとっても健康効果の高い施術法です。
タイ古式マッサージの効果
タイ古式マッサージは、血液とリンパ液の循環を促すことで、根本的な体質の改善を目指す療法です。血液は、身体の各器官に酸素と栄養素を運搬する役割を担っており、リンパ液は、体内の老廃物を回収しリンパ節で濾過する役割を担っています。
1.関節可動域の向上
ストレッチや指圧の効果によって、筋の拘縮が緩和し、関節可動域が向上します。
2.自律神経の調整
筋肉の凝りが解れると、自律神経は本来のバランスを取り戻し、副交感神経が優位になります。脳はリラックスし、筋肉も緩み、精神的にも穏やかな状態でいることができるようになります。自律神経は、血圧、心拍、呼吸、体温、消化・吸収、免疫、ホルモンなどを統御しています。強いストレスを感じると交感神経が優位になり、血圧上昇、心拍数増加、呼吸数増加、筋肉硬直、免疫力低下、消化不全、ホルモンバランスの崩れなどを引き起こし、体は興奮状態になります。タイ古式マッサージによる施術効果は、イライラの開放やストレスの緩和など、精神的な部分にまで及びます。これは非常に珍しいもので、タイの大学病院でも治療に用いられています。
3.呼吸の安定
呼吸が長く深くなり、半覚半眠の状態を体験できます。私たちの体は、食べ物を消化吸収し、呼吸により酸化反応を続けて、エネルギーを得ています。呼吸が浅く、炭酸ガスの排出が十分でないと、神経機能は鈍化し、筋肉は硬化し、各臓器の働きも低下してしまいます。
タイ古式マッサージでは、ストレッチをする側もされる側も呼気が中心の深い呼吸になるため、酸素が身体中に万遍なく行き渡り、脳波はアルファー波が多く出現します。自分自身とお客様双方の呼吸に注意を払い、体の圧迫やストレッチをする時は、吐く息にタイミングを合わせて、ゆっくりと圧迫・伸展していきます。この深くて長い、吐く息が中心の呼吸は「アナパーナ・サティ」と呼ばれ、この呼吸法を繰り返し行うことにより、副交感神経が優位になります。この状態こそが、仏教の影響を受けたタイ古式マッサージの最終的な目標なのです。
4.整体効果
施術により筋肉が弛緩することにより、神経や血管、リンパ管の圧迫が解消され、様々な疼痛の緩和が期待できます。日常の不良姿勢(猫背、横座り、片側に鞄をかける)やアシンメトリーなスポーツ(ゴルフ、野球、テニス、ボーリングなど)などで、筋肉の緊張に左右差ができ、背骨や関節に歪みが生じたりします。このような原因で歪んだ身体は、神経や血管を圧迫し、神経痛・血行障害・内臓の機能低下などの原因になります。タイ古式マッサージは、左右の筋肉が対称的になるようにマッサージします。骨盤内部の仙腸関節、骨盤周囲の股関節や腰仙関節、腰椎・胸椎・頸椎といった脊椎などを調整することにより、関節のずれがなくなり、神経痛や関節痛が緩和されます。施術後は、施術前以上のシンメトリーと身体重心のバランスの獲得が可能です。